修了生レポート

TT2021 修了生レポート 3

今年のTalents Tokyo 2021は11月6日(土)をもって全プログラムが終了しました。オープン・デイでの公開プレゼンテーションを無事に終え、タレンツたちはリラックスした表情で残りのワークショップを受講していました。今回の最後のレポートでは実際にタレンツたちがどのような講義に参加していたのか紹介していきたいと思います。

まず、11月4日(木)に開催されたTalents Tokyo 2021オープン・デイでは、S E A F I Cのエグゼクティヴ・ディレクターでもあるレイモンド・パッタナーウィラクーンさんのオープン・キャンパスに参加しました。講義の内容は「東アジアと東南アジアの映画共同制作。」国際共同制作とは一体どういうものなのか、またコロナウィルスがいかに映画産業に影響を与え、様々なVODサービスが浸透する中、どうやって若いフィルムメイカーたちがもっと世界へ羽ばたき、たくさんの観客に見てもらえるチャンスを獲得することができるのか。私自身もこの講義を聴きながら、いかに現実がシビアになっているのかを実感したのと同時に、Talents Tokyoの修了生同士で多くの共同制作が行われていることを知り、「それでもまだやれることはある」とモチベーションに繋げることができました。このような国際共同制作について学べることはTalents Tokyoで得る大きな恩恵の一つだと私は思っています。私自身ワークショップに参加する前は「国際共同制作」で実際にどのようなプロセスを経て、どのようなメリットとデメリットがあるのかを全く知りませんでした。他のタレンツたちや講師たちから日本の外でどのような映画制作が行われているのかを知ることができる貴重な機会でもあります。

そして、5日(金)には諏訪敦彦監督によるマスタークラスも行われました。諏訪監督の長編第一作目『2/デュオ』の制作時のお話を基に、自分の直感や違和感がいかに自分の持つ世界に対する感覚につながっているのか、そしてその直感や違和感をこれから大切にしてほしいと仰っていたことが心に残りました。また、最終日には今年の東京フィルメックスにて『ホワイト・ビルディング』が上映されたニアン・カヴィッチ監督との講義も実施されました。2016年のTalents Tokyo修了生でもある監督から、Talents Tokyo参加後、実際にどのような制作過程を経たのかを伺うことで、タレンツたちにとって非常に実用的なアドバイスとなったのではないでしょうか。

Talents Tokyo2021のワークショップは終了しましたが、6日間の濃密な講義を経て学んだこと、小さな画面を通して出会ったタレンツたちとの交流はこれからも続いていきます。そしていつか直接会える日を楽しみにしながら、自分自身の企画に向き合うことを大切にしていきたいと改めて思いました。

文:北川未来(TT2020)