修了生レポート

TT2021 修了生レポート 4

TT2021レポート Meet the Expert: Kathi BILDHAUER

Talents Tokyo 2018修了生の今井太郎です。今年もTalents Tokyoのレポートを一部書かせて頂く事になりました。
今回、私が参加させて頂いたのは「Meet the Expert: Kathi BILDHAUER」というプログラムです。KathiさんはBerlinale TalentsのジョイントプログラムであるTalent Project Marketの責任者で、今回はTalent Project Marketや国際共同製作について話してくれました。Berlinale Talentsとはベルリン映画祭期間中に開催される若手フィルムメーカー向けのワークショップで、Talents TokyoはBerlinale Talentsの姉妹プログラムとなっています。そのBerlinale Talents参加者で企画を提出したプロデューサーや監督の中から、Berlinale Co-Production Marketで企画をピッチする機会を与えられるのがTalents Project Marketです。

インドネシアのプロデューサーでTalents Tokyo 2020修了生のYulia Evina Bharaさんもゲストとして国際共同製作の経験を話してくれました。

Talentsの皆さんはTalent Project Marketや他のマーケットでどうやって信頼できるパートナーを見つけるのかという部分に興味があったようです。Yuliaさんはコロナ禍の中でも、WhatsApp等で東南アジアのフィルムメーカー達と連絡を取り合い、情報交換を続けて信頼関係を築いていると言っていたのが印象的でした。

また、日本の企画がヨーロッパと共同製作するのが難しいと言う話題にもなり、私やTalentsの参加者が政府に働きかけたりして、声をあげて変えていくべきだと励ましてくれました。

Talents Project Marketや他のマーケットもコロナで形態が変わってきており、今後もリモートとリアルのハイブリッド形式のマーケットが続きそうです。

今年のタレンツは積極的な質問が多く、あっという間時間が過ぎ去ってしまった感じがしましたが、若手の作り手がマーケットについて学ぶ非常に有意義な時間になったようです。

IMAI Taro (Producer, 2018 Alumnus)
今井太郎(プロデューサー、2018年修了) 

高校卒業後渡米し、Los Angeles City Collegeで映画製作を専攻。帰国後、10年間一般企業にて勤めた後、大阪でharakiri filmsを立ち上げる。2016年にプロデュースした藤村明世監督の『見栄を張る』は国内外7カ国の映画祭で上映され、国内とタイで劇場公開された。その実績が評価され、Ties That Bind、Busan Asian Film School、Talents Tokyo、Rotterdam Lab、Asia Pacific Screen Lab、SEAFIC等、海外の若手プロデューサー向け国際共同製作ワークショップにも多数参加。最近は国内のみにとどまらず、海外の若手監督らともオリジナル作品の企画開発に注力している。